風神雷神図屏風

出光美術館の『国宝 風神雷神図屏風』展は明日まで。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
宗達風神雷神図についてはこちら。
http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/fuujin.html


昨日行ってきた。平日の夕方と高をくくっていたら、けっこう混んでいた。
帝国劇場の1階から9階まで上がるエレベーターで少し並び、入場後も10分ほど待たされたが、今日明日はすごいにちがいない。


宗達光琳・抱一の「風神雷神図」が一堂に会するのは66年ぶりのことだそうだ。
江戸初期の宗達の絵を約80年後の光琳が発見し、自らも同じ絵を描いた。
さらに江戸末期の抱一が光琳の絵を発見し、また同じ絵を描いた。
しかし抱一は宗達の絵の存在は知らなかったという・・。
こんなエピソードを聞くと、三枚の絵を同時に見たくなるのが人情というもの。


一番古い宗達のものが第1室にあり、光琳と抱一は並べられて第2室にあった。
何回もぐるぐる回って愉しんだ。
図録も買った。1500円でいろいろ載っているのでお買い得。
大きさや立体感が出ないのは仕方ないが・・・。
人の背の高さの、金色の斜めの画面。
やはり金屏風は良いなあ。


一番好きなのは宗達だ。神であり獣であり、野生的で素敵だ。
古いので状態が悪いのは仕方がないが、誰かCGで復元してくれないものか。
風神の角が黒いが、銀箔だから元は銀色に輝いていたに違いない。


光琳も好きだ。2年前に国立近代美術館で『RIMPA』展をやったときにも見たが、
なにしろ色がきれいだ。表情も可愛い。抱一はちょっといまいちな感じだった。
梅や燕子花(かきつばた)もなるべく三人が比較できるようになっていて、
これは抱一のもとても良いと思った。
抱一の初期・中期・後期の燕子花も比較できるように展示されていて、
これも楽しかった。