ショートストラングルのデルタヘッジに225先物を利用

前回の続き。
損益に振れが出ないような状態を作り出すことを“ヘッジ”と言う。
デルタを利用して、ポジション全体のデルタが0になるように調整することを特に“デルタヘッジ”と言う。
ショートストラングルは、アウトオブザマネーのコールの売りとプットの売りの組み合わせで作るポジションで、例えば14500-16500の範囲で225先物が推移すると予想している場合、16500コールの売りと14500プットの売りを組み合わせる。
想定した範囲で終われば利益になるが、この範囲を超えると損失が発生するため、注意しなければならない。


自分は残念ながら7/6に14500-16500のショートストラングルを解消した。
このとき、あきらめずに利益を追求するためにはどうすればよかったのか?


7/5の大引けでは、225先物は15550だった。
このときのポジションは、
7月限16500コール 平均建単価@14.3 6枚 現値9円 デルタ(1枚あたり)0.0337
7月限14500プット 平均建単価@22.5 4枚 現値20円 デルタ(1枚あたり)-0.0544
このポジション全体のデルタは、0.0337×-6(売りなのでマイナス)+(-0.0544)×-4=0.0154
で、ほとんど0に近かった。
(ポジション全体のデルタの計算方法は、本当はこれとは若干違うらしいのだが、簡略化した。)


7/6に225先物は下げ、終値は15340だった。
7月限16500コールの終値は3円、7月限14500プット終値は25円だった。(最高値は35円)
デルタの記録はとっていないが、16500コールのデルタは縮小するので仮に0.01、14500プットのデルタは(絶対値が)増加するので-0.2とする。
ポジション全体のデルタは0.01×-6+(-0.2)×-4=0.74


この先も相場が下落すると見て、225先物を1枚新規売りする。
ポジション全体のデルタは0.74−1=-0.26
これで、225先物を0.26枚売り建てたのと同じリスクになる。


結果としてみればこのままでもよかっただろう。14500プットはその後25円をつけることなく、7/10には終値6円まで下がり、今日は2円になったのだから。
ただ、例えば15340で売り建てた225先物を今日まで持ち続けられたかどうかはわからない。急騰した7/10に手放していたかもしれない。


では、もし225先物がもっと下がったら、どうすればよいのか?
例えば7/7に15000を割っていたら?
14500プットは急上昇し、100円くらいつけていたかもしれない。


まず14500プットを損切りする。平均建単価@22.5なので、2倍の50円の逆指値成行で損切り
一つ下の14000プットを新規で売る。20円〜30円でできるのではないか。枚数は4〜5枚。
あるいは1ヶ月先の8月限のプットを売る手もある。同じ行使価格で枚数を減らせば証拠金が少なくてすむ。行使価格を下げても良いと思う。


いずれにしても、次回は落ち着いて対処しようと思う。