カバードコール→ショートストラングル

ひまわり証券セミナーを聞いて、とても勉強になったので書いてみる。
ひまわり証券http://sec.himawari-group.co.jp/


バードコールとは、原資産(現物、先物を問わない)を保有して、その原資産のコールを売る戦略である。
原資産の価値減少のリスクを、コールの売りによって得られるオプション・プレミアムによって補うことを目的とする。


例えば、225先物を15340円で1枚買ったとする。
このとき、15500コールが145円をつけていて、1枚売ったとすると、145円のプレミアムが手に入る。
したがって、225先物が15340−145≒15200円まで下落しても、損失にはならない。
15200円よりも下がったときに初めて損失が発生する。
反対に、上昇した場合は、15500円を超えてもそれ以上利益は増大しない。
15500円を超えると15500コールはインザマネーになり、損失が増えていくが、225先物の上昇でカバーされるのだ。
(SQまで我慢して保有するとする。SQ前だとまだプレミアムにタイム・ヴァリューが含まれているので、その分が損失になる。)


この戦略(カバードコール)の弱点は、225先物が15200よりも下がったときの損失が増大する一方であることだ。
もしも225先物が15200よりも下がったら、どうすればよいのか?


まず、225先物は15200になったら損切りする。
相場観に応じ、15000プット、14500プット、14000プット・・・など、アウトオブザマネーのプットの銘柄を選ぶ。
15000よりは下がらないと思うのであれば、15000プットを売る。
14500よりは下がらないと思うのであれば、14500プットを売る。このとき、枚数は損切りした金額を補うようにする。
例えば14500プットが80円をつけているのであれば、2枚売る。(80×2=160>140)
するとポジションは、15500−14500のショートストラングルになる。